関連する記事

104

コメ

ガッシュ作者の最新作『VECTOR BALL』が歴史に残る打ち切りに…













VECTOR BALLを読んでくれたみなさま、今日発売の週刊少年マガジン16号をもって、VECTOR BALLは終わりとなりました。力が足りず、申し訳ありません。

唐突な終わり方なので、やはりいろいろと憶測が飛び交っています。
理由を書かねばと思い、ブログを更新します。

単刀直入に言うと、自分の力不足です。


担当さんが提案した新展開を、自分が作れませんでした。
こう書くと、また編集さんが悪く言われそうですが、自分は今回そうとは思っていません。

言ってしまうと、ベクターボールはアンケートが取れていなかったのですね。で、やはり編集さんもアンケートの取れていない作品を好きに書かせていては、それこそ仕事をサボってるようなものです。

ですが、その新展開の提案は自分が生理的に嫌悪する部類で、どうしても不快な道筋しかできなかったのです。他の漫画だと、結構やっているような王道展開なので、担当さんも悪気はありません。ただ、自分はそれをどうしても面白いお話として作ることができなかったのです。

その提案を出されて最初に
「自分では書くのが難しい展開となります。」
と、伝えましたが、今回ばかりは、その1ヶ月間、全く引いてはくれませんでした。
(週刊連載は厳しいスケジュールもあり、新展開とかは、結構前から打ち合わせを始めます。だいたい1ヶ月前から相談していました。)

この担当さんは結構良いアイデアを出す人で、今までのベクターボールのお話にも、いくつもそれを受け入れて、良いお話を作ることができました。で、ダメなものはできませんと却下してました。が、今回ばかりは引いてくれなかったのです。

で、その頑なな態度に、何かしらの理由があると思い、よほどアンケートが悪いのだろうと、自分なりの判断をしていました。


自分自身、アンケート自体は10話あたりで見るのをやめているので詳細は分かりませんが、新しいアンケート収集になってから、かなり厳しくなったと聞きました。アンケートを見ていた10話までもあまり褒められた順位ではなかったので、 よっぽど悪いのだろうと予想できます。

なので、この1ヶ月、ずっとその展開を自分なりにうまく消化して なんとか物にしようと頑張りました。

が、どうしても不快な展開でこれを書き続けることができず、最後は絶望感と無力感だけとなり、一日中机に向かっても何も考えることができない。 と、いうことになりました。
絶望感、無力感と書くと、オーバーかもしれませんが、週刊連載という厳しいスケジュールで、1ヶ月かけて準備したものが全く自分では書くことができないお話というのは、本当に絶望しかありません。もう出口が何もないのです。

それで・・・突然で申し訳ありませんが、終了をお願いいたします。と、伝えたのです。

すみません、打ち切りなら打ち切りなりの数話でまとめるラストも、全く考えることができず、終わりをお願いしました。

まさかこの回で終わるとは自分も思っていなかったのです。

本当に不快なものと1ヶ月頭をパンパンにしながら向き合ったことだけは、ご理解ください。

連載終了をお願いするメールを出した後は、さすがに落ち込んで、3日ほど、全く何もできませんでした。新しい仕事をどうしようか?などと、そんなことを考えていました。
が、今は何とか、その現実を受け入れて最後のコミックスのカラーイラストをやっています。

「第一部完」という見出しがありましたが、そのゲラチェックの時も、その自分が書けない展開を譲らないような感じのメールだったので、多分もう書けないだろうと思います。

と、いうか、やはり今回疲弊が凄くてですね。(年のせいもありますが)少し漫画から離れたい思いです。

ただ、今回の終了に関して、ツイッターなどでたくさんの感想をいただけたのが、とても嬉しかったです。もちろんお叱りの言葉もたくさんありましたが、この漫画を惜しんでくれるツイートも本当にたくさんありました。「3大闘神の3人目はアッコじゃなく、澤穂希 だと思います。」などとのご指摘も受けました。読んでくれた皆様、本当にありがとうございます。

でもやはり、これだけツイッターで感想をいただいても、やはり、アンケートの方は取れないのですよね・・・・難しいです。

5巻は5月17日(水)に、発売です。この3大闘神の活躍する回まで入っています。
自分の一方的な終了のお願いで、5巻を出してもらえるか不安でしたが、出してもらえるようで、その点はホッとしています。 ありがとうございます。

皆様、今まで読んでくれて、本当にありがとうございました。



この話題への反応



連載お疲れ様でした。毎週楽しみにしていたのでとてもショックですが、心労お察しします。また新しい作品を読めることを楽しみにしていますので、今は存分にお休みになり、必ず帰ってきてください。

雷句先生、お疲れ様でした。 本日ベクターボールの4巻を買い、その後にこのことを知りとても驚いてショックが隠せません。 昔から雷句先生の描く漫画がとても大好きでした。 私の将来の夢が漫画家ということもあり、改めて漫画家の大変さを感じました。

雷句先生の作品をずっと読み続けてきた読者としては唐突な終わりに残念な気持ちはありますが最後までブレないギャグに笑わせて頂いて清々しかったです!!お疲れ様でした!次回作もいつまでも楽しみに待ってます!

おつかれさまです。 とりあえず休んだ方が良いですよ! 旅行してるツイート楽しみにしてます!!

お疲れ様でした!ゆっくり休んでくださいね!ファンはいつまででも待ってますよ!(^-^)

成程そういう事でしたか… 終わっちゃうのはとても残念です 雷句ワールド全開のベクターボール大好きでした 好きな風に描けないのは辛いと思います アンケート至上主義なのはどの雑誌でもそうなんですね… 自分が描きたくないと自分を貫いた?雷句さんめっさ好きです!

どうしてもそれだけは書けない、という気持ち凄くわかります。そのこだわりを捨てたら自分の作品じゃなくなるようですよね。大袈裟だとは思いません、考えて作るというのは本当に難しいことで、それが先生を苦しめてるならゆっくり休んでくださいませ。お疲れ様でした!

雷句先生の絵が好きなのでまた見れる事を願って気長に待ってます!












アンケ落ちてる中、どうしても編集と折り合いつかなかったのか

次回作期待しています!