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一撃必殺!急にマンガ家だの声優だの絵師だのになりたいと言い出した子どもや大人を止める、オススメの方法

若さはいつも唐突なもの。急に「俺はなる!」と言い出したお子さんに驚かれる親御さんや先生方は多いはず。今回はそんな夢見がちな子どもの妄想を一撃でぶち壊す良い方法をお話しします。

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親や先生の立場としては、「マンガ家なんかなれっこない!」「声優なんて……」と言いたくなるお気持ちはわかります。しかし「やめなさい」というとメラメラと反発したくなるのが若さというもの。ここはひとつ、「逆らわずに煽る」という手を使ってみませんか。

例えば、あなたが先生で、生徒さんが「声優になりたい!」と言い出した時は、にっこり笑ってこう言いましょう。「そうか!がんばれ!!じゃあ、次の文化祭では、お前が企画して、朗読劇か自主制作アニメやってくれな。楽しみにしてるぞ!」と。

もしくは「五分アニメ作って先生に見せてくれ!絵は漫研のやつらに描いてもらえ。1ヶ月あればできるだろう。楽しみにしてるぞ!」でもかまいません。

さて、次の文化祭、もしくは1ヶ月後がやってまいりました。賭けてもいいですが、十中十、生徒さんは約束を守れません。そうしたらニコニコとあなた(先生)は言いましょう。「あれ?どうした?できなかったのか。楽しみにしていたのに」

おそらく、生徒さんはそこでグズグズと言い訳を言うでしょう。「うんうん」あなたは優しく言い訳を聞いてあげるのです。その言い訳がどんなに立派だったとしても、生徒さんの心の中は「敗北感」でいっぱいになります。

おそらく、それで、二度と、生徒さんは「声優になりたい」とは言い出さないでしょう。

(もし、それでもまたグズグズと「声優になりたい」と言い出したら、その時初めて、あなたは真顔で言いましょう。「声優になるのは大変なんだぞ。仕事を取るのも大変なんだ。短いアニメひとつ、自分で企画して作れないヤツに、声優なんかなれっこない」と)



そう、急に声優になりたいだのマンガ家になりたいだの言う子どものほとんどは「なんとなく、なってみたい」程度のフンワカした妄想で言っているのであって、決して本気ではないのです。であれば、大人としては、「現実」をバーンと突きつけるだけでいいのです。

「マンガ家になりたい」と言い出した場合も同じです。「じゃあ、来月までにマンガ描いて見せてね(にっこり)」で話は終わります。まず、お子さんはマンガなど描いて持ってはきません。

「自主制作アニメなんか先生に見せねえよ」「親になんかマンガ見せない」というご意見があるかと思いますが、大丈夫。どうせお子さんはアニメも作らないし、マンガなんか描かないんですから

(けれど万が一、それを達成してしまった場合は、一万人に一人の偉業を達成したのだとお考えください。彼は天職を見つけてしまったのだと思われます。黙って行かせてあげてください。でも、そんなことはめったにありませんのでご安心を)




そもそも、声優だのマンガ家だの絵師だのに本気でなりたい、という子どもは、もう小学生くらいの頃から他の子とは違います。うまいへたは関係ありません。

私も小学校二年の時にはお楽しみ会の劇の台本を自分で書き、男子にバカにされながら休み時間はマンガを描き、卒業文集にはマンガ家かイラストレーターになりたいと書きました。

そんな中、「急に」クリエイターになりたい、と言い出した子どものほとんどすべては「単なる思いつき」であり、そんなことにいちいち大人が右往左往することはないのです。大丈夫です! 推奨したってどうせやりっこないのですから。




これは、子どもだけでなく、大人でも同じです。急に「俺、マンガ家になろうと思う!会社辞める」というような人がいて、周囲はたまげ、止めます。もちろん私も全力で止めます。

だって、どうせ、彼は、会社を辞めたってマンガなんて描きっこないのですから。

「時間がないから創作できない」なんていうのは単なる甘えからくる言い訳です。本当に創作したい人は、少ない時間をやりくりして、忙しい中でも創作をするのです。そんなこともしない人が、会社を辞めて時間ができたからといって創作をするでしょうか。しません絶対しません。



クリエイティブなことでお金を稼いで生きる、というのは一見カッコよく聞こえるので老いも若きも憧れがちです。しかし、現実は、「ものをせっせと作ってお金に換える」、そう、「フツーのお仕事」と同じなのです。

しかも、クリエイティブな作業でできた成果物をお金に換えるのは至難の業。クリエイターの皆さんはそこで苦労をなさっておられます。



結局のところ、「クリエイターになるには、お金になるならない以前に、それが好きで好きでしょうがないと、なれない」ということです。

それなのに、「急に」何かになりたいなどと言い出す人は、それは「単なる思いつき」であって、別にそれを好きでも何でもないのです。

あと「勘違い」ということもあります。「マンガを読むのが好き」なことと、「マンガを描くことが好き」は全然イコールではありません。でも、それを混同してしまう人はとても多い。

そんなわけで、急に、周囲の人が「マンガ家になりたい」「声優になりたい」などと言い出した場合は、「まずは1個作品つくってみ」と言うことをおすすめします。相手のフンワカした妄想など、一撃でぶっ壊れますよ(ニコ)。



だから、今、なろうサイトで小説を書いたり、コミケで同人誌を頒布したり、YouTubeで自主制作アニメを発表したりしている人は、間違いなく、「創作エリート」です。うまいへたは関係ありません。自信を持ってください。

私は皆さまの活動を心から応援し、尊敬いたします。未来はあなたがたのものです。(了)



この話題への反応


本当になりたかったらいちいち「なりたい」とか宣言しないと思った

20、30過ぎて創作に目覚めプロになる人間もいる。ずっと夢を宣言して大人になって叶える人間もいる。プロ野球選手になりたいという子供にいきなり「次の試合でホームランを打てないやつには無理だ」と敗北感を植え付けるような教育は必要無い。

ホームラン打てじゃなくて打席に立てだと思いますよ。ベンチならともかく客席やTVから俺ならああするこうする言ってても選手にはなれないということです

イラストレーター、声優、小説家、漫画家に関わらずクリエイター職は、まさに飽和状態。 楽しそうという漠然なイメージはつきもの。 そんな中で結果を残せるには、厳しい世界をしっかり伝えるのも大切ですよね。

こういう子の大半はそれでも自分に言い訳を重ね、専門学校に進学し授業中には友達とオタ話でもりあがりTwitterにアップする絵を描いて投稿用原稿描かなきゃ〜とツイートしてるうちに卒業の時期を迎える羽目になるんだなあ

この人のセルフまとめいくつか読んだけど、知識やノウハウを提供しているように見せかけて実のところ三流クリエイターが自己肯定しているだけなんじゃないかという気がしてきた。

本当に作りたい人は上手い下手関係なく作り始めちゃうし、わざわざ「なる!」って宣言しなくても勝手に始めてるよね。作らない人ほど言い訳が多くなるっていうのはあちこちで見かける話だし。

高校生がその手の専門学校を志望した際の親の反応としてもありかも。1ヶ月AdobeCC契約するからなんか作れとか

こんな冷たい心で子どもに接しなきゃいかんの?

このやり方はおそらくあらゆるものに応用可能で、だからこそ教育として許しちゃいかんと思うわ。適切な課題が出せるならまだマシだけど、的外れな課題でも大人と子供の力関係でごり押しは可能。あらゆる道をこうやって潰し、特定のルートに誘導できちゃう。まあそのルートで成功すれば比較的マシで、挫折した時に「お前が選んだ道だろう」とやっちゃうと・・・











簡単に食っていけるような業界ではないからなぁ


>お金になるならない以前に、それが好きで好きでしょうがないと、なれない

これが全てな気がする



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