エース証券のアナリストレポートより




東京ゲームショウ関連報告
担当:安田 秀樹

http://www.ace-sec.co.jp/daily/analyst/170927r_01.pdf

<注目ポイント>
①9 月 21 日から東京ゲームショウが開催された。その直前に任天堂が「ニンテンドーダイ
クレト」、SIE が「2017 SIE プレスカンファレンス」を実施するなど、ゲーム関連が大いに注目を集めた。これらについて簡単に触れる

②「ニンテンドーダイレクト」でのサプライズは中国のテンセントが MOBA の「Arena of Valor」を「Nintendo Switch:以下 Switch」に投入すると発表したことである。今回の決定は、コンシューマゲーム機市場への本格参入を図りたい意向を持つテンセントと、市場は巨大ながら人民政府の規制が厳しい中国への参入可能性を探っている任天堂の思惑が一致したためであろう。
一方、「2017 PS プレスカンファレンス」には大きなサプライズは無かったと考えているが、「PSVR」に投資を継続するとしたことは懸念材料。「PSVR」の挽回は最早、困難であると考えるのが妥当だが、ソニーの平井 CEO は、ソニーグループ全体の利益になるため、投資を推し進めたいという意向を持っており、将来性に乏しいビジネスに投資を続けることはコンコルド錯誤に繋がる。早急な対策が必要だろう。

③9 月 21 日から開催された東京ゲームショウの会場での印象は「Switch」の比率が高く、特にインディーブースでは「Switch」で開発・配信中であることを示すディスプレイが多数展示されるなど、タイトル数では優る PS より多いと感じるほどであった。

④「Switch」向けのタイトルが増え始めたことは、今後の「Switch」の成功をより大きなものにする可能性を強めている。大きな成功は、任天堂の業績に直結し、株価の上昇要因になる。エース経済研究所が、サードパーティタイトルを評価するのはゲーム機の成否に対する影響では無く、任天堂の業績に対する好影響についてである。

⑤マルチタイトルの増加については、エース経済研究所では、「Switch」は演算能力では他社ゲーム機に劣るもものの、「Wii」、「WiiU」に比べてとのアーキテクチャの差異が極めて小さく、対応しやすいと主張していた通りだったと考えている。そして、来年には目に見える形で競合が激化し、サードパーティタイトルでも、「Switch」がリードする展開が出現すると予想している。










ダメだ、任天堂が好きすぎて周りが見えなくなっている・・・!