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評論家・西部邁さん死去、多摩川で自殺か 78歳…遺書のような文書も

21日午前6時40分ごろ、東京都大田区の多摩川河川敷で、「男性が川に飛び込んだようだ」と110番通報があった。駆けつけた警視庁田園調布署が男性を救助し、病院に搬…

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記事によると

・21日午前6時40分ごろ、東京都大田区の多摩川河川敷で「男性が川に飛び込んだようだ」と110番通報があった。

・駆けつけた警視庁田園調布署が男性を救助し、病院に搬送したものの、まもなく死亡が確認された。

死亡したのは評論家の西部邁さん(78)。西部さんに着衣の乱れや目立った外傷などはなく、付近では遺書のような文書も見つかった。

・西部さんは21日未明から行方不明になっており、同居していた家族が探していたところ、多摩川に流されている西部さんを発見したという。



西部邁

西部 邁(にしべ すすむ、1939年(昭和14年)3月15日 - 2018年(平成30年)1月21日)は日本の保守派の評論家、元経済学者、雑誌『表現者』顧問、元東京大学教養学部教授。


主張

イラク戦争

2003年にアメリカがバグダッドを攻撃した時、木村三浩(一水会代表)とともに「これはアメリカの間違いである」、「アメリカのアグレッション、侵略である」、「国際法なんて大したもんじゃないんだけれども、まがりなりにもあるルールをアメリカのように極めて意図的に策略的に踏みにじって、国連決議までも蹂躙しながら行くというのは、どういうことなのか」、「こういう侵略を許すわけにはいかない」と声をあげた。また木村とともに論文集『鬼畜米英 : がんばれサダム・フセインふざけんなアメリカ!!』(鹿砦社、2003年)を出した。『産経新聞』、『正論』、『諸君!』などを中心とする日本の親米保守の知識人たちと一線を画し彼らを批判した。

皇位継承
皇室の皇位継承について、日本国家を統合するための象徴機能は皇室において、つまり「血」統よりも「家」系を重視する方向において、よりよく維持されると思われるということを理由に、「女系」にも「女子」にも皇位継承が可能なように(皇室典範第二条の)「継承の順位」を変更したほうがよいと述べた[27]。これに対し、一部から「左に回帰した」との反発が起こった。西部は天皇についてたびたび論じている。

国防
国家の自立と自尊の確保を目指す立場から日本の核武装、徴兵制の導入、防衛費の倍増、尖閣諸島の実効支配強化を主張している。

消費税
・応益説と能力説について、次のように解説している。「なんらかの公共支出にたいする負担を論じる場合、その公共施策から利益を得る者がそれを負担せよといういわゆる応益説に対し、それを負担する能力のある者が支払えといういわゆる能力説が依然として人々に訴求する力をもっている」
・その上で、税制における能力説(累進課税)と応益説(消費税など)との併用を主張している。この点について次のように述べている。「社会は「共同の企て」と「個別の企て」の二重的構成になっている。現実の公共施設・サービスはそれら両層に及ぶであろうから、実際の税制にあっては能力説と応益説とを併用するほかない。」
・能力説と応益説の考え方の原則については次のように述べている。「私のいいたいのは「共同の企て」に深くかかわる公共支出を目的にするときには、能力説にもとづいて累進課税を手段としたらどうか、そして、人々の「個別の企て」において発生するものとしての「市場の失敗」を矯正するための公共支出を目的とする場合には、人頭税なり応益税なりを手段とすべきではないか、というものである。…もちろん、これは考え方の原則であって、実際の税制を(税収の支出先を特定したものとしての)目的税にせよということではない。そんなことをすれば税制の伸縮性が損われてしまう」
・1989年4月1日、消費税導入を決断した竹下登とは親交があり、決断前夜、「竹下さんは地獄を見た方だから、消費税導入はできる。むしろ彼でなければできないでしょう」、「腹をくくれ」と迫り、それを聞いた竹下は「くくった」と呼応し、消費税導入に至った。

民主党への対応
民主党政権ができる前から「必ずや日本を解体に導きます」と述べていた[47]。しかし雑誌『時局』2006年6月号では民主党へのかすかな期待について論じた[48]。尖閣諸島情勢が緊迫化するのにともない、中国で不買運動や工場の破壊がおきると以前から予測していた。その後、結果的にその通りの事態が生じている。




この話題への反応


かつて「朝生テレビ」で拝見拝聴していた。合掌。

保守派の論客、自殺と言ったら江藤淳さんを思い出すな。

この人ずっと死ぬ死ぬ言っていたから心配だったんだよな。

西部氏の発言にあんまり納得したことはないけど、なんだか、こんな日本生きてる値打ちないと言われているようで、衝撃的。

癌になり、奥様を亡くされたことが原因だろうか。 ご冥福をお祈りいたします。

大変失礼ではあるが、西部邁さんが自殺したことによりある界隈が「これは安部の陰謀だ!」と叫びそうである。 西部邁さん、安らかに眠ってください。

信じられない。言葉がないです。ご冥福を? と考えても自殺をされるなどとは考えられなかったことだし、受け容れるまで時間がかかります。

学生時代、西部邁氏の文章を読んで、保守の人の書いたものに「なるほど」と感じる自分に驚いたことを覚えている。直接お話ししたことはないが、ほんのちょっとだけ俺の蒙をひらいてくれた人でした。それにしても、自死とは…

西部邁が入水自殺ってなんじゃそりゃ。寿命まっとうしてほしかったね。

西部邁先生は人によって左右どちらとも取れる考え方、保守と言いつつも元来の枠に囚われず「公共」を論じ、「国の自主独立」を論じたと私は解釈しています。冷戦イデオロギーに固執せず先見性を持った方でした。 何があったんでしょうか…







ご冥福をお祈りいたします