茨城空港開港の開港記念碑に彫られた漢詩が話題に








…こう、普通の散文でいいのに、わざわざ平仄もなんもあったもんじゃない下っ手クソな七言絶句を碑に刻んでしまう病気って、まだ日本の政治家から根絶されていなかったんだね(H23建立の茨城空港開港記念碑)









「強靱の意志反対に耐え
卓越せる先見空港を開く
永年郷土繁栄の為
万人歓呼自衛隊」


頑張って難しい言葉を使おうとする中学生じゃないんだから…。







活用法どころか品詞すらメチャクチャなJポップの英語とか、一昔前の台湾によくあった「美味しいのラーメソ」みたいな表記に通じるものを感じる






すごい。文法もおかしいし、韻も踏めていないし、平仄なんてまるで無視しているという詩の概念を超越した七言詩。なお、「耐」・「開」・「隊」は日本語だと、「タイ」・「カイ」・「タイ」なので、-ai で韻を踏んでいるように見えますが、そもそも声調が違うので韻が踏めていないのです……






漢詩が分からない人のために俳句でたとえて説明すると、日本語としての語順がめちゃくちゃで、季語がなく、五七五も守っていないようなものです。






茨城空港、国際便は中国としか結んでいないのに、開港記念の碑に支離滅裂な漢詩を出してしまうのは、なかなか恥ずかしいところ。






茨城空港の開港記念の碑の支離滅裂な漢詩、碑文を見ると、幡谷祐一というものが詠んだもののようです。この幡谷祐一という人の名前で検索したら、茨城県漢詩連盟の会長って出てきたんですが、茨城県の漢詩業界の人たちは大丈夫なんでしょうか。




この記事への反応


なんか、ネットスラングで私気分悪って書くようなセンスがそのまま石碑に刻まれた薄ら寒さしかないな(;´Д`)

アメリカ人の面白漢字タトゥや日本のヘンテコ英語プリントTシャツと同じに思えてきた。西欧にもおかしなラテン語で詩を書いちゃうオッさんとかいるんかな。

昔の高島俊男に意見を聞きたかったな。まあ、漢文としての正しさ以前に、これが「詩」なのかどうか。自由ってのは、何でもアリとか、エラい人の言うことは全部通るとか、そういう意味なのかね。

確かにこれはヒドい。日本語の散文の仮名を抜いただけでは漢詩にはなりません。

よりによって石碑で黒歴史を残すとは。。。

ツイッターで時々流れてくる偽中国語エロ妄想!ツイッターで時々流れてくる偽中国語エロ妄想じゃないか!

漢詩かと思ったら、ただの送り仮名を省いた日本語だった件。某コンボイの謎のEDじゃあるまいし…

「出、出〜〜wwww 碌知識無癖見栄張似非漢詩石碑作悦浸奴〜〜wwwwww」みたいなものですかねコレ

黒塗り高級車botの漢字羅列バージョンの方がまだよかった。

某掲示板での「ここでは中国語で会話しようぜ」みたいな文章……

平仄がどうの韻がどうの以前に、そもそもの内容が「反対派の批判に耐えて空港を作りました!これで郷土は発展する!先見の明がある!自衛隊を歓迎します!」という土建屋のポスターですよねこれ。

古文を習い始めた子供に「取り敢えずなんか書いてみ?」って書かせたレベルだな。

某県民としては,幡谷のおじいちゃまのことはそっとしておいてあげて,という気分になる。

普通に日本語で碑文にすれば済む話だろうに

正しく「絶句」と言ったところ

これ恐ろしいのは、すでにこの県信会長、自分の詠んだ「平成自由詩()」の詩集を 6 冊 も出しているということなんだよなぁ……!!





幡谷祐一(はたや ゆういち、1923年 - )は、日本の実業家。茨城県東茨城郡小川町(現在の小美玉市)生まれ。

現職
全国中小企業団体中央会 副会長
茨城県信用組合協会 会長
茨城県防衛協会 会長
茨城県自衛隊除隊者雇用協議会 会長
茨城県暴力追放センター 理事長
茨城県安全運転管理者協議会 会長
茨城県行財政改革推進懇談会 会長
茨城県イタリア・エミリア・ロマーニャ州友好交流協会 会長
茨城県漢詩連盟 会長
茨城県ハンドボール協会 名誉会長
水戸市国際交流協会 理事長
茨城県信用組合 会長
茨城トヨペット 取締役会長
はたやモータープール 取締役会長
トヨタ部品茨城共販 取締役会長

人物
・最終学歴は筑波大学大学院博士課程修了。学位は博士(学術)。研究テーマは「廃食用油の回収による地域環境及び社会経済影響総合評価」
・父は茨城県信組の創業者で、茨城県議会議員や小川町長を務めた幡谷仙三郎。衆議院議員を務めた幡谷仙次郎は叔父にあたる。
・県内27社で構成される幡谷グループを率いる。又、茨城県信組の理事長を25年に渡って務め、県内1信組への統合を推し進めた他、同信組を84店舗、預金量1兆円の巨大信組に育てた。
・参議院議員で内閣府復興副大臣を務める岡田広、茨城県知事の橋本昌、水戸市長の高橋靖など県内選出政治家の後援会長を務める等、政界に影響力を有する。
自作漢詩集を多数出版するなど漢詩に造詣が深く、茨城県漢詩連盟の創立に携わった。
・宗教法人小幡山七福神神社の祭主を務める。
・自ら考案した「HATAYA式車両用座席」の実用新案権による資金を用い、財団法人幡谷教育振興財団を設立。理科教育における優れた取り組みを行う小中学校に対し助成金を贈呈している。
・80歳を過ぎてもなお経営者として現役でいられる秘訣について、「夜の付き合いを一切しないこと」と述べた。










誰か止める人いなかったの・・・?



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