映画説明



『氷菓』
公開日:11月3日



あらすじ

「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」をモットーとする〝省エネ主義〟の折木奉太郎は、姉の命で部員ゼロ&廃部寸前の古典部に入部する。そこに〝一身上の都合〟で入部してきたのが、お嬢様の千反田える。

一度好奇心を刺激されると、「わたし、気になります!」と大きな目を輝かせ、誰にも止められない。えるにひっぱられ、奉太郎の潜在的な推理力が開花し、学園に潜む謎を次々と解き明かしていく。そんなある日、奉太郎はえるから、33年前に起きたある事件の謎を解明してほしいと依頼される。旧友の福部里志、伊原摩耶花も加わって4人となった神山高校古典部員たちは、事件の真相に迫ってゆく――。

33年間封印され続けた一冊の文集「氷菓」の謎――その真実と、「氷菓」に込められた過去からのメッセージがラストに強烈な余韻を残す。

公式サイトより抜粋


はじめに



アニオタたちが「わたし、気になります!」とならなかったせいで散々な興行になっている『氷菓』。


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実写映画『氷菓』←アニメファンが「気にならなかった」結果…:はちま起稿

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広瀬アリスが女子高校生役を演じた『氷菓』のレビューも芳しくなく、大コケの様相。妹の『先生!』は公開2週目で映画興行収入ランキング8位まで落ちましたが、姉の新作は初週からベスト10圏外という惨状です




普段は映画レビューを書く際は、公開直後の反応を見て記事の執筆を決めたりするのですが、今回は誰も見てないらしく評判も無風状態なのでスルーしてましたが恐ろしく大ゴケと聞いて謎の使命感で見に行ってまいりました。

原作は未読。アニメは全話視聴しましたが気づけばもう5年前なので記憶もまばら。入須先輩とナコルル先輩がカワイイぐらいしか覚えてないのが本音です・・・

見る前の印象としては恐らく大体の人と同じで「うわぁ・・・見た目がキツイ」って感じですがとりあえず劇場へ足を運びました。

今回は多少のネタバレ要素も含まれますので見に行こうとしている方は見てから読んで頂ければ幸いです。



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△アニメで印象に残ってる二人。入須先輩(上)とナコルル先輩(下)。



この映画にはとにかく可愛さが足りない!!



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△実写版で物議の広瀬アリスの千反田える。たしかにコレでえるたそ~とはならないか・・・





映画が始まってまず、思ったのはヒロインの可愛さは正義だなぁという事。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』だってヒロインのなずなちゃんが可愛くなかったら主人公はあんなに頑張らないし、『タカヤ -閃武学園激闘伝-』だってヒロインに「あててんのよ」とか言われたって「はぁ?何言ってんだコイツ」で終わってしまうハズ。




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△個人的にはガハラさんを超えたなずなちゃん。今年イチのカワイイ


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ジャンプ漫画の1話からぶっこんできたなつかしのコマ。



千反田えるは正直、自分勝手とも取れる強引さとパーソナルスペースに瞬時に入り込んでくるのが特徴のキャラクターですが、アニメだと常軌を逸したカワイさでそれも許せるところがあります。

実写版もそりゃ女優さんなのでブスなワケではないのですがアニメに寄せた髪形や、やはりちょっと無理がある制服などでどんなワガママも飲み込めるほどのキラキラしたオーラが足りなく感じます。グイグイ来られて手を引っ張られてもちょっと照れるのではなく、「んだよ!こいつ!」ってなりかねない感じがあります。

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△クラスメイトの伊原摩耶花もとにかく髪型が厳しい



でも肝心の内容は



私はどうも「目的」のわからない映画が苦手で、主人公たちが何をしたいのかわからないと2時間のうちに興味がもてないことが多いのですが、実写『氷菓』はそこがアニメに比べて凝縮されていたのが良かったなぁという印象。

千反田えるの叔父が起こした「33年前に起きたある事件の謎」の解決、そして「氷菓」の意味を追求する事に映画のほとんどを割いています。まず主人公達は学校内から昔の古典部や学校の資料を漁り、それぞれの「33年前に起きた事件とはなんなのか」を資料から仮説を建てて発表していきます。

仮説を映像化する際に叔父の若い頃を本郷奏多さんが演じているのですが、やたらとアニメ感のあるヒーロー感で面白く仕上がっています。しかし、千反田・福部・伊原3人は視聴者的にも「まぁ間違ってるし多少コメディチックでも」と思うのですが正解と思われる奉太郎の仮説もどこが違和感があります。

しかし、最後まで見てみるとその違和感や、セリフで巧みに気づき辛い伏線が張られていて関心してしまうぐらいによく出来ていました。

見た目をのぞけば実写化作品では成功と言ってもいいぐらい映画としては全うに面白かったのが素直な感想です。


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△ヒロイン二人は少し厳しいですが本郷奏多の番長ルックはかなりの格好良さ。帝一の国を彷彿とさせるようなシーンもカッコイイ。



最後に






確かに・・・!たしかに見た目は最初キツイですがお話自体はやっぱり面白くって、どんどん気になるし、終わり方もスッキリしていて良い作品でした。

そしてやっぱりPVとかって大切なんだなぁと・・・なぜか『君の名は。』を意識して失敗してしまった『打上花火』や大人のおともだち向けにしてしまって失敗した『ポッピンQ』などとはまた違い、今回は見終わると「あぁ・・・まぁPV作るの難しいよね」っていうのが残念だなぁという気持ちです。

見終わったあとツイッターで軽く他の人の感想を見てみても概ね好評なのでこれが大ゴケというのはもったいないなぁ・・・というぐらい本当に映画はよくできてたのでお金と時間に余裕があれば見ていただければと思います。

















さて次はハガレンかぁ・・・

今回の劇場でも予告編やってたけどそこそこ悪くはなさそうだが果たして




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