
任天堂 第80期 定時株主総会
質疑応答(要旨)
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2020/qa2006.pdf

一部抜粋
Q6 先日、Joy-Con の動作不良について米国で集団訴訟が起きているという報道を耳にした。また、Nintendo Switch のネットワークサービスはサーバーのダウンなどが起きやすいということも指摘されている。製品の安心や信頼の面で対応がおろそかになっているのではないか。
A6 古川:
Joy-Con に関して、お客様にご迷惑をおかけしていることをお詫び申しあげます。製品の改良については継続的に取り組んでいますが、Joy-Con は米国で集団訴訟の対象となっており、係争中の案件になりますので、具体的な対応については回答を差し控えたいと存じます。
ネットワークサービスに関して、例えば、時間を限定したオンラインのイベントを実施する場合や、新しいコンテンツの配信を開始する場合には、想定を超える数のアクセスが殺到して通信の遅延やサーバーのダウンが生じることがあるため、事前にできる限り正確にアクセスの規模を予測し、それに十分対応できるシステムを準備する等、対応したいと考えています。ご指摘の点は真摯に受け止め、お客様に安心して当社のサービスや商品を使っていただけるよう努めてまいります。
Q7 次のゲーム機の展望について教えてほしい。これまでのハードは必ずテレビまたはスクリーンに映して何かをするという形であり、そこには限界というものがあると思うが、この限界を超えるようなハードを考えているか。
A7 古川:
現行機である Nintendo Switch は発売から 4 年目に入ったところですが、普及の勢いが増している状況で、その背景には 2 つの要因があると考えています。一つは Nintendo Switch と Nintendo Switch Lite という異なる特徴を持った 2 つのハードが存在しているということであり、もう一つは Nintendo Switch という一つのプラットフォームに向けて当社の開発リソースを集中してソフトをつくっているということです。このような点を最大限に活かしながら、Nintendo Switch のライフサイクルを長期化していきたいと考えています。
取締役 上席執行役員 塩田興:
当社のつくるゲーム専用機は、性能面(技術的なスペックの高さ)よりも、いかにお客様に楽しいソフトを気持ちよく遊んでいただけるかというところに力点を置いて開発しています。テレビに映して遊ぶという観点につきましては、Nintendo Switch はテレビでも、ゲーム機本体のディスプレイでも遊べるため、これまでのゲーム機に比べてお客様の生活のあらゆるシーンで遊んでいただける機会が格段に増えたと思っています。Nintendo Switch を通して、お客様の 生活の中にゲーム専用機がこういう形で入っていけるんだという新たな発見もこれまでに数多くありました。お子様やそのご家族の皆様がゲーム機を囲んで遊んでおられるシーンもソーシャルネットワーク上で見られ、私たちのゲーム専用機の価値を改めて実感しています。こうした経験を活かしつつ、将来のゲーム機をどういう形で発展させていくべきかについて、しっかり考えていきたいと思います。
Q8 任天堂のゲーム開発についてのこだわりを聞きたい。映画を観たり、スマートフォンの画面をタップしたりといった遊びに比べて、ゲーム専用機には、コントローラーを握ってキャラクターを操作し、ボタンを押してリアクションを楽しむという、ゲーム専用機ならではの面白さがあると思っている。コントローラーを操作してゲーム体験を豊かにすることについてのこだわりを教えてほしい。
A8 代表取締役 フェロー 宮本茂:
任天堂は、ゲーム機の性能(スペック)で競争するのではなく、ゲーム機という仕組みを使ったいろいろなユニークな遊びをつくることにこれまで努めてきました。なかでも(プレーヤーとゲーム機の接点であるコントローラー等の)インターフェースは十字ボタンを任天堂が最初につくった頃から得意としている分野であり、それをしっかりと活かした商品づくりをしようとしてきました。クラウド等の技術が将来どんな展開をしていったとしても、人とつながっているインターフェースの部分は私たちが一番得意とするところであり、(インターフェースに対して)どんどん新しいことを試していくという意識を持っています。任天堂は「独創」(ユニーク)ということを大事にしており、ビデオゲームという仕組みでなくてもユニークで魅力的な遊びがつくれるなら何でも使おうと思っていますが、現状では、ユニークな遊びをつくる仕組みとしてビデオゲームが我々にとって優れたものであり、実際に遊び手の皆様にも使っていただきやすいため、この仕組みを使っています。それでも、常に「もっと新しい遊びはないのか」と日々考え、努力しているつもりです。生活必需品ではない分野で新しい需要を創出するのが私たちの仕事であり、その成果は少しずつお見せできて来ていると思いますが、そうしたことを今後も続けていきたいと思います。
Q10 新型コロナウイルス感染症による影響で E3 が中止になったため、Nintendo Direct での発表がなく、現状で発売日が決まっているソフトがとても少ないことが、株主としては気になる。高橋取締役より、今期のソフトの発売予定については現時点で影響はないという話があり安心したが、早く Nintendo Direct でソフトの発表をしてほしい。また、この Nintendo Direct という発表の方式についても時代に合わせて検討した方が良いのではないか。
A10 古川:
例年は株主総会の場で、直前に開催された E3 の会場の様子などをご覧いただいていましたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響により、当面は E3 だけでなく大規模な業界イベント等も開催されませんし、当社もそういったイベントを行う予定はありません。製品の最新情報をお届けするために、柔軟に別の方法で取り組む予定にしておりますので、引き続き情報をお待ちいただければと思います。直近では当社から Nintendo Switch の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』の新しいファイターの発表を行い、株式会社ポケモンからもポケモン関連の新作ゲームの発表を行うなど、情報の発信は継続しています。
Nintendo Direct につきましては、ゲームの内容をお客様に直接分かりやすくお伝えするための手段として、非常に有効であると考えています。一方で、時代の移り変わりと共に効果的な情報伝達手段が変化する可能性がありますので、何が良い方法なのかということにつきましては常に模索しながら検討していきたいと考えています。
株主総会でJoy-Conの不具合に言及したのはこれが初?

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