
鬱病を発症して15年、マンガ家・広江礼威が語る
記事によると
犯罪都市・ロアナプラを舞台に、荒事も請け負う違法な運び屋・ラグーン商会と、彼らが出会う裏社会の人々によるクライムアクションを描く「BLACK LAGOON」。2001年に月刊サンデーGX(小学館)に読み切りが掲載され、2002年に本格的な連載がスタートした。メディアミックスも展開され、単行本の発行部数はシリーズ累計980万部を突破。作者の広江礼威にとって代表作の1つとなっている。
しかし、その歩みは決して順調なものではなかった。広江自身が公表している通り、彼は2010年に鬱病を発症。以降は長期休載を挟みながら、自らのペースを守ることを優先しつつ、「BLACK LAGOON」を執筆している。
ギリギリまで我慢した結果がこれなのでみんな休んだ方がいいよ、10年無駄にするよ https://t.co/hKi1uyfMQB
— 広江礼威 (@hiroerei) June 25, 2024
鬱やると10年無駄にするよというツイが伸びているがまじで回復できないまま無理やり不定期連載やって一冊出すのに4年もかかり、いまだに締切がタイトだとパニック出ちゃうのでめちゃバッファ持たせないと執筆できない連載漫画家としては半分死んでる状態から立ち直れてないのでほんと気をつけてね
— 広江礼威 (@hiroerei) June 26, 2024
鬱病が発症した当時の様子について、広江に聞いてみる。
「具体的なきっかけはわからないんですが、マンガの作業がだんだんつらくなってきて、思考もなかなかまとまらなくなってきたんです。次の作業をやろうと思っても、手が止まってしまって。『描きたくない』という意思が出てくる前に、もう手が止まっているんです。それで『これはダメだ、描けない』と思い、夏目さんに状況を話して。休みましょうということになったのが、最初に休載した(2010年)頃の話です」(広江)
夏目氏も当時の広江を見て、ただごとではない様子を感じ取ったという。
「原稿が遅れていたので様子を見に行って、顔を見たら広江先生の焦燥した感じが伝わってきました。『伸び切ったゴムが、パンっと切れた』というようなことを広江先生に言われたのを覚えています。これは完全にダメなんだと思いました。そういう状況だということを編集部にも連絡して、そのとき手をつけていた原稿はすでに半分くらい作画が終わっていたので、ページ数を減らす形で掲載して、そこから一旦休載して少し様子を見ましょうという話になりました」(夏目氏)
当時、広江は現在において「BLACK LAGOON」で最長シリーズとなる「ロベルタリベンジ編」を連載(単行本6~9巻収録)。同シリーズでは、恩人であるディエゴの仇を討つため、彼を暗殺したアメリカの特殊部隊を追い、復讐の化身となったロベルタの姿が描かれた。
「読者が続きを待っていると考えると、余計に病むので。もう『無理だ』という感情しかなかったですね。その頃は心気症がひどくなったのと、パニック障害(の発作)も出ていました。その中で無理に描こうとすると、『BLACK LAGOON』を嫌いになりそうだった。たぶん、嫌いになったら永久に描けないので。それだけは避けようと思って、薬を飲んで、手が動くようになるまでは『BLACK LAGOON』に触りたくないと思っていましたね」(広江)
また最近の様子を聞く中で、広江はこうも語った。
「僕にとってマンガを描くっていうことは、絶対に負荷もプレッシャーもかかることなので。マンガを描き続ける限り、僕に寛解はないと思っています」(広江)
覚悟を感じる言葉だった。
「一生マンガ家を続けるためには、一生かけてこの状態をキープして、描けるようにしていくのが大事。いかに改善していくかというよりは、ここからどう落ちないようにするか。どこまで現状維持を続けられるかを考えています」(広江)
以下、全文を読む
この記事への反応
・ 知らなかった。好きな作品だが、
それ以前に好きな作家なので無事に生きて欲しい。
大切な物の順序を間違えないで欲しい。
・ 鬱と一言で言っても希死念慮があったり、
ただひたすら元気が無くなるものもあったり
原因や症状も様々なので、
その人が活動して生きていけるラインの見定めが大事なんだろうな。
・サカナクションの山口一郎といい、
鬱病のことをこうやって開示できるのはいい世の中だ。
・完結まで見届けるのみ。
・ ロベルタのリベンジ編、まぁ崩れてる感じはあったけど…
オチは若様と恋愛的なあれではない方が良かった
・自分のTLではレクリエイターズ関係でブロックされている人が
妙に観測されることでお馴染みの…
・『なんとなく、広江先生がものを作る方向に戻れるようになったのは、
『Re:CREATORS』がきっかけなんじゃないかと思います』
あれがそんな役に立ってたとは。
【【つらい】超有名漫画家「鬱やると10年無駄にするのは本当。いまだ回復できないし連載漫画家として半分死んでるも同然」 → 納得しかない「あの大物」だった…】
新刊出てくれると嬉しいけど
「仕事しろ」的なことは言えんわな…
すごい理解ある担当編集者さんで良かった
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すごい理解ある担当編集者さんで良かった
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1. はちまき名無しさん
💩出た