下肢マッサージで慢性肺血栓塞栓症悪化か～機器を継続使用の高齢者死亡、症例報告―長崎大など～｜「医」の最前線｜時事メディカル｜時事通信の医療ニュースサイト

記事によると

・下肢静脈にできた血栓と呼ばれる血液の塊が、血流に乗って肺動脈に詰まる肺血栓塞栓症。症状が繰り返し起きる慢性肺血栓塞栓症の進行に気付かないまま、高齢者がフットマッサージ器の使用を続けた結果、急激に悪化し、死亡したとみられる症例

・死亡したのは80代女性。単独での外出が困難で、自宅１階で生活しながらデイサービスに通っていた。亡くなる10日ほど前から、少し体を動かすだけで息切れする労作時呼吸困難となり、死亡前日には下肢の浮腫も確認された。

・一方、呼吸困難が現れた後も、機器による血栓部を含む下肢マッサージを通所先で継続しており、血栓の遊離はフットマッサージ器の使用で生じた可能性があると判断した。

　安倍助教は「機械式のフットマッサージが慢性的な肺血栓塞栓症の危険因子になり得ることを示している」と説明。もし、片方の足に浮腫や圧痛などが見られたり、ギプス固定や脳梗塞などで足が動かせない状態が続いたりした場合は、まず、（血栓を形成する）下肢の深部静脈血栓症（DVT）の有無を調べた方がいいとしている。

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この記事への反応

うあっ、これ持ってる……。
私、医師だけどこれは全く気がつきもしなかった。

フットマッサージ器で、既存の血栓が動いて肺塞栓を起こす可能性——
理屈ではわかるけど、日常のリスクとして意識してなかった。
高齢者や既往のある方は本当に注意が必要です。https://t.co/MVYHgVZlBr

— 桑満おさむ (@kuwamitsuosamu) July 24, 2025

・深部静脈血栓症にIPCは禁忌ですし、市販されている一部下肢マッサージ器は圧は弱いけど完全にIPCだろこれ、ですからねえ。

・エコノミー症候群は意識しても、既存のDVTに対してフットマッサージが引き起こしうるリスクは意識してませんでしたね…。
当院でもリハビリ介入時に下肢エコー指示の必要性を確認/実施してあるか、チェックしてみます。

・これを使用しなくても、普通の立ち上がりで腓腹筋の収縮で飛びそうですけどね、遅かれ早かれ。どうなんでしょうね。

・手術した時にも使われてるんだけど💦そのへんは考慮してたのかな

・80代女性でしかも最近息切れがしていた　など前兆あったようですね
普通の高齢者以外なら大丈夫では？
毎日出歩いて　通勤や仕事で立ち歩いているのなら


・あー、エコノミークラス症候群で一番出やすいところ…

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