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前回記事
庵野監督の言葉「謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきてる」に同意する人が多数!どうしてこうなった?










話題のツイートより

庵野監督の「謎に包まれたものを喜ぶ人が少なくなってきてる」というのは、90~00年代の作品が原因?




以下、ツイートのスレッドより



庵野秀明と同年代の浦沢直樹作品(MONSTER、20世紀少年etc.)なんかは
「謎に包まれているように思わせぶりにしているけど結局なんもないものには付き合いきれん」
と気づかせる一翼を担っただろうなと。

90~00年代の多くの作品が"風呂敷を広げた先に何もなかった”という経験を僕らにさせてくれた。

ちなみにマンガの話を補足しておくと、90~00年代にかけてはマンガ批評/漫画評論という分野の一般化も相当に進んで(BSマンガ夜話なんかはその象徴)、作品終了後にきっちり評価がなされるようになったこともその後の作品のあり方に結構影響を与えたんだよね。

それ以前は80年代ジャンプ作品に代表されるように"辻褄が合わなかろうと勢いで走って連載中に売れれば正義"の風潮が強すぎた(端的な例:闘将!! 拉麺男)けど、批評家や読者からの評価がしっかりなされるうになって流れがだいぶ変わった。
※ジョジョなんかはその時代の変化の恩恵を受けた作品かなと。

作家や編集者にとってはもちろんセールスは最重要。
ただ、100日後に死ぬワニなんかを思い出してもらえればわかりやすいと思うけど、連載中と完結後の評価に乖離がありすぎるといろいろと都合が悪い。
結果、よりプロフェッショナルにきっちりとプロットを練った作品を世に出すように変化した。

まあ作家や編集者としても文字通り身を削って大変な労力と時間とをかけて作り上げ、連載中は盛り上がって一定の成功をおさめていたはずの作品が、
事後的に駄作扱いされるのは単純に嫌だろうし。

その辺ジャンプ編集部はさすがで、長編としてきっちりプロットを組み立てられる松井優征(魔人探偵脳噛ネウロ、暗殺教室)や、勢いだけの80年代的マンガ世界のセルフパロディたるボボボーボ・ボーボボなんかを00年代に世に送り出している。
読者や時代への視座が凄い。

同時に、未だにONE PIECEやHUNTER×HUNTERみたいな作品もがっちり囲ってるのは懐の深さというべきか多様性というべきか。


この記事への反応



MONSTERはアニメの出来が良いのもあってそんな悪かったとは思わないけど20世紀少年は本当ひどい。何だよカツマタ君って

個人的にはワンピースもこれになりそうで途中読むの諦めたところがある。ワンピースはアニメで流し見してたらまた面白そうやけど……いつまで立っても終わらず伏線ばかりで、完結してから読みたい作品になってしまった。

本当これだと思う。

そういった意味では、進撃の巨人がちゃんと伏線回収しながら終幕へ向かってて凄えなと思う

取っ掛かりとしては今でも採用されてるしウケてるとは思う。進撃の巨人とかアイアムアヒーローとか、あとがっこうぐらしとかも。
ただアクション要素濃いめにしてサスペンスに全振りするのは避けるのが最近の傾向かもしれない。


ジョジョ5部もそういう傾向があって、6部で脱落してしまった。
7部以降は面白くなってそうだけど。


monsterとか同じパターンの繰り返しで読んでる途中でマジで飽きた

「謎に包まれているものを、人は面白いと感じなくなってきている」てのがよくわかるなコレ。正解が無いという不安定さに耐えられないひとが増えたというか。

YAWARAやマスターキートンは好きだけど、MONSTERも二十世紀少年もPLUTOもまともに読んでなかったな。
BILLY BATは読んだけど、確かに風呂敷広げすぎな感じではあった。


普通に完成度の高さを求められる時代になっただけでは。思わせぶりで引っ張って微妙なオチって完成度低いし。

MONSTER は連載中めちゃ面白かったのよ。構成が上手くてすごく気になるところで終わっていてね。次号までの時間が面白さに拍車をかけてた。
これが完結してまとめて読んだら「あれ?こんなつまらなかったっけ?」となったんだよね


プルートーくらいしか買ってないが
あれもラスト前まではすげえ面白かったのに訳わかんねえ終わりかたでガッカリだったな


謎を散りばめて観客の興味を引っ張るのはよくある手法だけど、その解答がつまらないと観客をがっかりさせてしまうリスクもある。浦沢直樹は何度も同じ手を使うから飽きられたよね。







浦沢直樹 - Wikipedia

浦沢 直樹(うらさわ なおき、1960年1月2日 - )は、日本の漫画家。東京都府中市出身。1983年デビュー。漫画賞の受賞が多く、手塚治虫文化賞大賞を2度受賞している唯一の漫画家。府中市立府中第四中学校、東京都立富士森高等学校、明星大学人文学部経済学科卒業。

作品リスト
連載作品
・パイナップルARMY(1985年 - 1988年、ビッグコミックオリジナル、原作:工藤かずや)
・YAWARA!(1986年 - 1993年、ビッグコミックスピリッツ)
・MASTERキートン(1988年 - 1994年、ビッグコミックオリジナル、原作:勝鹿北星)
・Happy!(1993年 - 1999年、ビッグコミックスピリッツ)
・MONSTER(1994年 - 2001年、ビッグコミックオリジナル)
・20世紀少年(1999年 - 2006年、ビッグコミックスピリッツ)
・21世紀少年(2007年、ビッグコミックスピリッツ)
・PLUTO(2003年 - 2009年、ビッグコミックオリジナル)
・BILLY BAT(2008年 - 2016年、モーニング)
・MASTERキートン Reマスター(2012年 - 2014年、ビッグコミックオリジナル)
・夢印-MUJIRUSHI-(2017年 - 2018年、ビッグコミックオリジナル)
・連続漫画小説 あさドラ!(2018年 - 連載中、ビッグコミックスピリッツ)








謎が気持ち良く解明されないまま終わるとモヤモヤする
浦沢直樹作品、導入はめっちゃ面白いのに風呂敷の畳み方が下手なんだよなぁ



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浦沢 直樹(著)(2021-04-30T00:00:01Z)
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