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※以下、7話本編の具体的なストーリーには
触れていませんが、7話の内容を踏まえた考察なので
一応ネタバレ注意













制作インタビューで
「今の若者は『ガンダムってだけで見ない』
『あれは自分らの話じゃない』と―」みたいな記述があったけど、

「ガンダムは呪われてる(若者に受けない)な親世代」
「ガンダムの価値を再定義する子(若者)世代」
として作中に練りこんでるのめちゃすごくない‥‥?




これ凄いよ!二重構造じゃん!
作中でスレッタやミオリネたちが
「ガンダムを呪われた存在から変えていく」のと同時に、
その物語を視聴者に見せることで
「ガンダムを若者にも受けるコンテンツに変えていく」
っていうさぁ!凄いよ!めっちゃ練られてるよ!!!

#水星の魔女 #G_Witch











  


この記事への反応


   
デリングは薄々ガンダムというコンテンツが
古くてオワコンで商業的には切り替えるべきだと知ってるけど、
それでもガンダムを否定しきれず、
ブランドの可能性を未来につなげたいという思いを隠しても隠しきれない
サンライズのガンダム制作スタッフ達のメタ投影人物でしょう。
そんな彼が娘の可能性に賭けて彼女に投資するのは
何重もの意味で熱い展開。


ああ、だからこそのポリコレガンダムで
だからこそのYOASOBI主題歌なんだろうなって
今のところ水星の魔女のポリコレ要素は普通に好評価ですね
(女性MSパイロットの主人公、同性婚も普通、男女同デザインのズボン型制服)


すると「呪いのガンダム」の呪いとは
ガンダムというコンテンツにゾンビのようにしがみつき
「ガンダムとはこうあるべき」という古い固定観念に固執して
新規客を攻撃したり、新しい試みを全否定する
ガノタこじらせおじさん老害の存在ってコト!?

  
確かにこの辺は絶対に
メタフィクション的なテーマとして意図的にやってるよね


よく「女性客を取り込むにはイケメンたくさん出しときゃいいだろ」
って安直な発想があるけど、
『水星の魔女』はそういう系統では無い作品ながら
明らかに女性客層が急増してる盛り上がってるのをTLから感じますね。
「今まで王道少年漫画で育ってきて全部面白かったけど
主人公が女の子だったらもっと最高だったのに!
と密かに願ってたら、令和のガンダムでその夢が叶った」
という女性フォロワーのつぶやきが印象的です。
女性だって本当はヒロインではなく主人公の方になりたいんです。


初代ガンダムしか観てない僕が言うのもなんだけど、
ガンダムは好きで面白い!
けどどこかやっぱり父親世代のもの、みたいな寂しさがあったから、
『水星の魔女』の
「ガンダム=呪い」という再定義や
1話のデリングの「全てのガンダムを否定します」のセリフには
思わずおおっとなった。


ファースト原理主義の岡田斗司夫が顔真っ赤にして全否定しそうな
ガンダム水星の魔女


ガンダムって良くも悪くも
オタク向けの水戸黄門と化してたブランドだからな。
シリーズごとに一見奇抜なことはやってるけど
やっぱり「ガンダムらしさ」の枠から出られない閉塞感はあった。
水星の魔女が本編的にもメタ的にも
ガンダムを新しく定義し直す展開になっていて
次世代らしくて激アツ。




親世代の呪われたガンダム(老人コンテンツ)を
次世代の若者がその呪いを解き若者自身のものにして
親の支配(古いガンダム観押し付け)から脱却する、
みたいな