
「スラムダンク」から変わらず数十年、日本アニメの没落
記事によると
・世界市場で韓国を代表するコンテンツ産業がドラマやK-POPだとすれば、日本を代表するコンテンツ産業は、誰がなんと言ってもアニメだ。
・日本アニメの市場規模は全世界の市場の60%で、世界1位だ。年間2兆7000億円の規模は韓国のゲーム産業に匹敵する。しかし、日本のコンテンツ市場の核心的な産業に位置するアニメ産業は、徐々に老いつつある。業界従事者だけでなく、中核となる消費層も一緒に老いている。
・多くの人が日本アニメの全盛期は1980~1990年代だと考える。この時期は日本のバブル経済と時代を同じくする日本文化の最盛期でもある。当時の日本文化は、現在の韓流のように、内需市場を越えて世界市場を積極的に攻略した。特にアニメはその先鋒にいた。1980年代の欧州の放送局のアニメーションの編成のうち70%が日本作品だったという事実は、当時の影響力をよく示している。
(略)
・当時は、日本アニメのこのような成長は続くかのように思えた。しかし、2000年代後半に入りインターネットが本格的に普及し、オンラインゲームやユーチューブのような新たなメディアが登場すると、状況が変わり始めた。若い世代の注目をひきつける新たな代替材が登場したのだ。
・このような変化の時期に、当時の日本アニメ業界が下した2つの選択は、振り返ってみると強い毒になった。その誤った選択の1つ目は、「やりがい搾取」に象徴される製作現場の労働搾取を改善しなかったことであり、2つ目は、新たな挑戦の代わりに、検証済みの知的財産権(IP)のリサイクルだけにぶら下がったことだ。
・かつてはアニメが好きな若者たちに夢の職場とみなされたアニメスタジオは、いまでは青年たちが忌避する代表的なブラック企業になった。月平均219時間で一般の会社員より30%も長く仕事をしながらも、最低賃金にも満たない給与しか得られないところを、誰が気楽に志願するだろうか。
(略)
・さらに大きな問題は新鮮さの枯渇だ。2023年の日本国内での興行上位のアニメ10作品のうち7作品が、1980~1990年代の作品のリメイクだった。制作されてから数十年が経過した『スラムダンク』や『名探偵コナン』『ドラえもん』のような作品の興行が、喜ばしいながらも苦々しい理由だ。現在の日本アニメ業界には、新しい試みよりも検証済みのIPのリサイクルが蔓延している。30年前の作品のノスタルジーを売ることが最も安全な選択になったのだ。
・なぜこのような選択をしたのだろうか。答えは意外なことに単純だ。過去のファンたちが現在の最強の消費者になったためだ。1980~1990年代にアニメをみて育ったX世代とオールド・ミレニアム世代は、今では安定した購買力を持つ40~50代になった。業界のこのような選択は、一見すると合理的に思える。実際、2023年に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』は全世界での興行収入が2億7000万ドル(約430億円)を記録し、『ONE PIECE FILM RED』は1億8000万ドル(約280億円)の収益を上げた。このように製作費の回収が確実な検証済みのIPに寄り添うことは、不確実性が高いコンテンツ産業としては、当然の選択であるかのようにみえる。
・しかし、これは結果的には創作の悪循環を生んだ。新たなIP開発に対する投資は徐々に減り、若い創作者の挑戦の機会も減少した。日本アニメーション協会の資料によると、2023年の日本のアニメ業界の新規IPへの開発投資額は、10年前の半分の水準にまで低下した。
・特に懸念されるのは、リメイクや続編が原作のオーラにだけ依存する傾向だ。一部の専門家は、過去の作品の外皮を借用するだけで、当時の作品が持っていた時代精神や挑戦精神は消えたと、乱立するリメイクの問題点を指摘する。
・現在、日本アニメ業界は総力をつくしてZ世代を顧客層に引き込むために努力しているが、Z世代のコンテンツ消費パターンは完全に違っている。1日平均117分の動画視聴時間のうち68%をショート動画に費やす人たちにとっては、24分の正統なアニメでさえ非常に長い再生時間だ
・特に注目すべきことは、Z世代のコンテンツ消費は単なる「視聴」を越えるという点だ。Z世代はコンテンツを「経験」して「参加」することを望む。SNSで2次創作物に拡張されファンダム(作品のファンやファンたちによる世界)で再解釈される過程は、Z世代にとっては自然な文化消費の一部だ。
・しかし、日本アニメ業界は、今でも作品と作家の権威を前面に出す。原作の完結性を重視し、製作者中心の一方向的なストーリーの伝達に固執する。最近では少々開放されている雰囲気だが、2次創作に対しても厳格な基準を設けるところが多い。Z世代が好む開かれた構造のストーリーや参加型コンテンツとはかけ離れたアプローチだ。
・日本アニメ産業の危機は、単なる1ジャンルの衰退ではない。これはデジタル転換期に伝統的なコンテンツ産業が直面する本質的な挑戦であることを示している。新世代の登場、技術の変化、消費方式の進化は、避けられない時代的な流れだ。
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この記事への反応
・ややこしい言葉を並べてみても、日本アニメは健在。没落などしていない。この人は何も知らないのだろうか。
・何を言っているのだろうか?ここ数年だけでも鬼滅の刃、呪術廻戦、チェンソーマン、ダンダダン、スパイファミリーと世界ヒット作が次々と出ていているし、一昔前と比べてもアニメーションクオリティが段違いに上がり、むしろ今が黄金期と言っても過言ではない。この記者はアニメが没落したという主張に対して都合の良い部分だけを切り取り、さらに歪曲して書いているだけであり全く的を得ていない。むしろ韓国コンテンツの方が映画、ドラマをはじめとしてヒットが不足しており、日本アニメよりもよっぽど没落していっている。恐らくこの記事の記者は近年の日本アニメの輝かしい活躍があまりにも悔しくて、その衝動でこの様なデタラメな記事を書いてしまったのだろう。
・日本のアニメ産業はブラック化は大きな問題ですが、別にリメイクが大きな問題とは思わない。そこは昔から人気のあるアニメは何度もリメイクなり数年経ってから新シリーズになったりしている。ハリウッドでもそうだ。そもそも韓流との比較対象じゃない。漫画を含めて日本のアニメ・漫画が次から次と良い作品が生まれてくるのは誰も止められない。元々外国を意識して制作してる訳じゃなくて、日本人が楽しむ物であって、それを世界の人達が評価してる訳で、韓流みたいに最初から世界に向けて色々細工してるものではない。韓国人が心配しなくても、日本の漫画・アニメは毎年進化してますよ。残念でした。
・■記事のおかしい点その1
「日本アニメの没落」と言っているが、日本アニメの24年の世界市場規模は歴代最高の317億ドルで、現在が黄金期である。
■記事のおかしい点その2
「過去の光栄にだけ期待する現実」と言っているが、世界最大のアニメレビューサイトMALで評価の高いアニメ100作品のうち81作品が2010年以降に放送のアニメであり、人気の新作が続々と生まれている。
■記事のおかしい点その3
「新世代との断絶」と言っているが、米国調査によるとZ世代の42%が毎週アニメを視聴している。
■記事のおかしい点その4
「日本アニメ業界は2次創作に対して厳格」と言っているが、厳格どころかユルユルである。
■記事のおかしい点その5
そもそも過去のIPに頼る風潮は世界のテレビ業界、ゲーム産業、映画産業で共通の事象であり、日本アニメ業界に限った話ではない。
・そもそも最近の若者は『王道という基礎』をすっ飛ばした作品ばかり見ているから、
本当の『面白さ』の楽しみ方が解らないんじゃないだろうか?
いい加減リメイクで日和らずに、新しい王道ものをやるべきなのだ。
ありきたり? マンネリ? そんなの知ったことか。
新しい世代にとってはマンネリじゃないんだから。
・なにかと日本を敵視したがるお国柄がやっかみ半分で書いた記事に見える
・単なる筆者の所感であり、事実と大きく異なる。日本のアニメはこれから最盛期を迎える。全世界に拡大しつつある市場、世界各地で開催されるコミケ、世界各国のカルチャーに大きな影響を与え、定着しつつある。
アメリカのテレビドラマ「将軍」の成功は、アニメを字幕で見るという習慣が根付いたことも大きいという。
韓国のWEBトーンこそ失速している。似たような展開の話ばかりになり、見たいものが無い。KPOPは飽和状態にある。正に最盛期だが、言い方を変えれば下降線しかない。ただ、いくつかのグループが世界進出に成功している。このまま欧米市場を制すれば話は変わってくる。しかし、もはやそれはKPOPというジャンルの話ではなく、そのいくつかのグループの才能、能力、努力、運に関わってくる。システムが生み出す似たようなグループには届かない領域だ。
ちなみに日本パクリの中華アニメ気持ち悪さは一見に値するので見た方が良い。
・リメイクするような作品すらない国から言われてもな。むしろ隣国からアニメ制作会社に入ってくる人間も多いんだが。
職場がブラックというのは同感だが、それはアニメ界だけの問題でも無い。作品が枯渇してるって言ってるけど、それは、漫画やアニメ観てない人なんだなって思う。
・いつものハンギョレ新聞。ろくにデータも確認せず記事を書いている。
日本アニメ産業は市場規模で見ても右肩上がりで拡大し続けています。
1980~1990年が全盛期だと勝手に決めつけ、歴史あるIPを過去にすがっていると卑下しているだけ。ただし、日本のアニメ産業が搾取構造になっている点、DVD/BDに拘って現在の視聴形態に適していない点に関しては正しい指摘だと思う。
・この韓国人記者の中で「日本アニメはスラムダンクで止まっている」だけだよね?
それがなぜか「新しい事に挑戦しない日本アニメは没落」にすり替わってるのが謎なんだけど。
リメイクが増えてきてるというのは感じるけど、人気のある新規IPもちゃんと定期的に出てるんだよなぁ


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