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話題のツイートより






<要約抜粋>

私は平成一桁の時代に生まれ、この春から就活を始める者です。
この映画を初めて見たのは幼稚園児くらいでした。

当時は、作中でケンらが守りたいものが何なのか、
なぜそんなよくわからないものを守ることに
大の大人が同調しているのかも理解できませんでした。

でも今、就職を経て名実ともに大人になろうとしている私には
それが何なのかわかったように思います。

今、就職を経て名実ともに大人になろうとしている私は、
これから自分を待ち受けている艱難辛苦の前に辟易し、
この世界の未来が何なのかさえ分からず、
自分が本当にそうすることで幸せになれるのかも全く分からずに、
たくさんの企業に自分自身を商品かのように売り込んでいます。

我々人類は前進することで本当に幸福になれるのか、
そもそも前進とは何なのか、
そんな疑念やぶつける先のない不満を抱え、
自分の青春であった平成が終わることに
名状しがたい淋しさを感じます。

私の人生の最盛期は平成とともに終わったのかも知れない。
「もう一度あの頃に戻れたなら」そう思います。

では未来と向き合うことをやめて、ここで時間を止めるのか。
ここでやっと、
チャコの「死にたくない」に共感できる瞬間がきました。

まだ来ていない時代は不安と絶望ばかりかもしれない、
でも私は死ぬことも私自身をやめることもできない。
未婚の私が、
もしかしたらひろしの言う「家族がいる幸せ」に触れることが出来るかもしれない、
まだ見ぬ幸せもあるのかもしれない、
そう思わせてくれる作品でした。

昭和から平成へ、平成からその先へ。
どの時代が正しいとか、美しいとか、きっとそういうものはなくて、
皆思い出という安寧と、
未来という不安の狭間に生きているのでしょう。

どうか次の時代が、平和で温かい時代であってほしいです。



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矢島晶子(出演), ならはしみき(出演), 藤原啓治(出演), こおろぎさとみ(出演), 関根勤(出演), 原恵一(監督)(2010-11-26T00:00:01Z)
5つ星のうち4.6



  


この記事への反応


   
胸が苦しくなるやん
わかりみが深い...


幼い頃はしんのすけ達が
がむしゃらに21世紀を取り戻す様に涙が出た
今は「ひろしのような幸せな人生はもう俺には掴めない」と
自業自得で身勝手な理由で涙が出てきた


平成というワードを「ネットの普及前」に変えると
すごくよくわかって刺さる。

  
ひろしが劇中で絶叫する
「出口はどこだ!懐かしすぎて気が狂いそうなんだ!」
というセリフに全てが集約されている。


もはやこの文章自体1つの作品では

めちゃくそ刺さるなぁ…
実際平成は楽しかったよ。テレビ見ながら家族でご飯食べて、
テレビの内容で友達と盛り上がって、でも昼は携帯とかより外遊び。
でも大人帝国の内容考えるとね…先の未来はもっと楽しいかも…か。
最近暗く考えてたな。ワクワクする事を探そう。
大人帝国の映画、見返そうかな。


19年3月に就活っていうと、平成9年生まれ20卒の24歳かな。
文章力に惚れ惚れするわぁ




文章力がヤバすぎて
こちらまで涙腺が刺激される…
敵側の絶望感や不安にも共感できるんよね


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石川由依(出演), 浪川大輔(出演), 石立太一(監督)(2021-08-04T00:00:01Z)
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