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はじめに



 お久しぶりです。はちまバイト2号です。今回プレイしたのは『怪盗スライクーパー』とか『inFAMOUS』などの開発であるサッカーパンチの新作『ゴーストオブツシマ』です。

私の個人的なツシマへの印象は「いつのまにか期待が膨らんでいたタイトル」といったイメージ。たしか2017年のPGWで最初のPVが流れた時、一部のゲーム好きの人は盛り上がってたけど、全体を見ればそんなに大盛り上がり!ってタイトルでもなかったように思う(あくまで個人の感想です






次にツシマが話題にあがったのは恐らく2018年のE3だと思う。9分近いプレイ映像を含んだ映像を見て私も「これは結構気合入ったゲームなのでは?」と注目し始めた。






そして発売前に画面がすべて白黒の映画風になる「黒澤モード」なども判明し、遊び心とスタッフたちの愛やこだわりが見えてきていい盛り上がり方をしたなぁと思う。











発売後もそれは止まらず、随所に散りばめられたこだわりが話題になったが肝心のゲーム部分があまり語られていないように思えたのでこの記事ではそちらを重点的に書ければいいなと思ってますので気になる人は読んでもらえると嬉しいです。


ツシマは日本がモンゴルに侵攻されそうになった「元寇」を元にしたゲーム。フビライハンとか出てくるアレね。筆者は学生時代はスーファミばっかしてたので正直歴史はさっぱりだ。読者の大半もそうだと信じたい。今回はwikiとかを斜め読みしながら書いていくので間違っていたらコメントで存分につっこんでほしい。



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元寇を舞台にはしているが、史実をなぞる感じでは今のところない。主人公の境井仁やその伯父の志村、そして敵対するモンゴル軍の大将であるコトゥン・ハーンはフビライのいとこでチンギスの孫らしいがこれも実在の人物ではない。



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▲正々堂々一騎打ちを仕掛けてきた侍に酒をぶっかけて燃やして切る非道な奴。




とりあえず元々詳しくもないので特に歴史に関しては気負わずにプレイすることにした。




「カッコイイ」を裏切らない



ツシマをプレイしてまず思ったのが映像やプレイの質感、システムなどの格好良さだ。オープニングからしてまずカッコイイ。日本軍のお偉いさんらしき安達晴信がモンゴル軍の大将に一騎打ちを仕掛け、首を斬られ、扱いに怒った日本軍が突撃するシーンだ。


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ここまではムービー




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こっからプレイアブル。最近のA級タイトルじゃ珍しいことじゃないけど、キッチリこういうのをやってくれるとこっちもそれなりに身構える。



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一度敗れ、落ち武者となった仁。自分を拾ってくれた女性と共に、家に代々伝わる刀を取り戻しに行く。そして漸く見つけた刀を手にし、侍に戻るシーンなんかもテンプレだがたまらない。



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しかし、中でも一番”粋”なのが風のシステムだろう。ツシマはオープンワールドでミッションを選んで進行するタイプのゲーム。マップも広大なので目的地への道しるべが必要だ。普通ならばマップにコンパスを置いて方向を示したり、堂々と画面に矢印が出て終わりだが、ツシマは”風”なのだ。




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タッチパッドをスワイプすると風が吹き、目的地の向きを知らせてくれる。それに従うだけといえばだけなのだが、ここで気づくのがマップの作りだ。オープンワールドで起伏もあり、コピペを感じるマップでもないのに「ただ方向だけを知らせる風」だけを頼りに進んでも行き止まりになったりしないように親切な設計になっている。こういったところでストレスを感じないのはありがたい。

格好良さだけでなくしっかりとゲームとして遊びやすくするためのウソなども織り交ぜるバランス感覚はとても素敵だなと思った。ちなみに風なのは元寇の神風や黒澤映画から着想を得たからだとか。





ツシマは馬ゲーである



侍!オープンワールド!と来たら相棒は馬である。そうに決まっている。



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ツシマでは黒・白・斑から馬を選べる。さらに名前まで選べちまうあたり開発から「これは相棒だぞ」というメッセージを感じる。





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キングダム好きだし「信」かな!と思ってコレにしたら大問題が起きた。「しん」だと思ってつけた名前が実は「のぶ」だったのだ。そりゃそうだよね普通に考えれば日本語ならそっちのほうが妥当。しかし、これによって馬に乗り、仁が「行くぞノブ!」というたびに




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芸人の顔がチラつくようになったのでこれを読んだ人はどうか慎重に名前を決めてほしい。そしてこの馬の存在はミッションを絶対にクリアするぞ!という原動力にもなっている。なんとクリアするたびに仁と愛馬とのイチャイチャが見れるのだ。



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ノブかわいいよノブ……。絶対に来れないだろ!ってところでも呼べば絶対に来てくれるノブ。そして、ツシマでは愛馬以外の馬に乗ることもできる。なんだか浮気でもしたような罪悪感に駆られたりと非常に馬好きにはお勧めのゲームである。



戦闘はちょっぴりセキロ?



近代のアクションゲームで刀系というとやはり脳裏をよぎってしまうのがSEKIROだろう。体幹システムや、弾きなど斬新ながら刀にしっくりくるシステムはツシマも少し見本にした雰囲気を感じる。



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ツシマ(上)のほうがかなりシンプルだが、体力ゲージの上にある特徴的な丸を見てSEKIROを感じる人は多いだろう。SEKIROでは復活する権利だったが、ツシマではいつでも回復するのに使えるほか、技の発動など攻めにも使えるようになっている。



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敵を倒したりミッションクリアで溜まる「技量」を消費して新たなスキルを増やすこともできる。他にも条件を満たすと刀を構える型が増えたりと、主人公の成長を楽しむ要素も結構あって楽しい。技量ポイントは結構重めなのでどれを取得するか結構悩む。しかもどのスキルも結構強そうなのだ。

大抵こういうタイプは序盤のほうに存在意義が怪しいスキルがあってその先に強そうなのがあるから仕方なく覚えるか~みたいな事があるのだが、ツシマは1つ1つの重要度が結構高いので毎回真剣に悩むのも個人的には好みだ。



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話は戻って戦闘について。防御不可能技にはエフェクトがついていたりと、SEKIROに似ているところは多いがプレイした感じだとだいぶライトな感じだ。食らうとダメージこそ結構もらうものの、気力を回復する手段が多いので体力にはそこそこ余裕がある。油断したり大勢の敵に囲まれると死ぬこともままあるといった感じだ。

死んだ際のリトライについてもチェックポイントが結構細かく設定されていてあまり大きく戻されることはないので、死にゲーと恐れずにプレイして大丈夫だと思う。難易度も選べるしね。



序盤の感想



概ね満足。だけど神ゲー!とか騒ぐところまでにはまだ達してない感じ。


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オープンワールドというとやっぱり気になるのが自由度。道行くモンゴル軍から隠れてやりすごすというシーンがあったので後ろから斬りかかってみた。



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奇襲を仕掛けると非常に倒しやすいシステムなので難なく全員倒せそうだったが、しばらくすると操作不能に。



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「見つかった」というあまりにもシンプルな1文でリトライを余儀なくされてしまった。隠れろって言われてるんだから隠れとけ!ってのは至極当然なんだけど、こうした荒々しいプレイをしたい人には少し物足りないシーンも多いかもしれないと思った。



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味方に関しては女武芸者の政子や、主人公が先生と慕う弓の名手・石川など渋いながらも味のあるメンツが登場する。しかし、敵に関しては名前のわかるキャラクターがコトゥンハーン以降めっきり出てこない。もちろんまだまだ序盤なのでこれから出てくるハズだが、思わず好きになってしまうような敵キャラクターが出るか否かで今後の評価は大きく変わりそうだ。


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他にも敵の自動照準はあるがロックオンはなかったり、そのせいでカメラが不安定だったり、イベントシーンのテキスト送りがなかったりと細かい気になる点はいくつかあるが、それを補ってあまりある楽しさが十分にある良ゲーだと思う。なんてったって馬で走るだけで楽しくなるぐらい綺麗だしね。

でも、これが本当に神ゲーなのかどうかはクリアしてからまた、考えたい。ボス的な盛り上がりもまだ感じられないのでいまのところは90点というのが正直な感想だ。




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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(2020-07-17T00:00:01Z)
5つ星のうち4.5

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(2020-07-17T00:00:01Z)
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スクウェア・エニックス(2020-08-27T00:00:01Z)
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スパイク・チュンソフト(2020-11-19T00:00:01Z)
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