WS000013-17

話題のツイートより






(ディズニー最新作
『ミラベルと魔法だらけの家』の主人公が
メガネの女の子である点に触れた記事を見て)

これ、ディズニー作品で初めてメガネのヒロインが登場したって話題だけど、
日本では昔からある「メガネもキャラのチャームポイントである」
という視点がまるでなくて、
「多様性」の一環というか、
現実のメガネユーザーに対する福祉みたいに
導入されてるのが興味深いですね。



メガネっ子に根強い人気がある日本でも、
メインヒロインは大半が非メガネだし、
「ベヨネッタ」では「メガネを取れ」という圧に
神谷さんが抗い続けて
やっとメガネ主人公を実現したなんて話があるんで、
日本もメガネっ子天国とは言えないのかもしれない。







眼鏡が欧米でめちゃくちゃ忌避される歴史は
根深いらしくて。

鉄道事故を「運転士が色弱だったせいです」と責任なすりつけたら、
鉄道会社から軍隊まで色弱を雇わなくなり、
当時の一般レベルでは色弱と視力が悪い事の
区別すらついてなかったので、
眼鏡をかけてるだけで「社会不適合」扱いになったらしく



そうなると当然ながら
「色弱を生むかもしれない女」も忌避される。
親類に色弱がいるということは縁談を断られる理由になったし、
ついには眼鏡をかけてる女は結婚できなくなったそう。

(そんなこんなあって生まれたのがコンタクトレンズ)



日本で
「着物を着るときに眼鏡をかけたらダメ」って話があるのも、
この時の「眼鏡かけてると嫁の貰い手がなくなる」という
欧米の習俗が入ってきた名残りだそうで
(碌でもないものはよく残る)
つまり晴れ着を着て見合いをするときに
眼鏡かけてると破談になるってだけの話なんですね






兵隊にならない男と、
兵隊にならない男を産む可能性がある女は
人権がないわけです。



しかもこれ、酷いのは
鉄道事故で運転士は死亡してるので、
視力検査なんかできるわけがない。

検査もしてないのに「色弱だから事故を起こした」って
結論づけちゃってるんですわ。




この「親類に色弱がいると破談になる」という話、
日本でも大変に有名な実例があって、
それが他ならぬ香淳皇后です。





(これは女性だけかな)
フォーマルな場で眼鏡はご法度という
ドレスコードがあるので
それまでのディズニープリンセスは眼鏡をかけられなかった


※おまけ

鳥山明がドクタースランプを描き始めた時に
眼鏡をかけている子供から
「賢い子やおとなしい子以外が
眼鏡をかけていても変じゃないんだと思えて嬉しかった」
というお礼の手紙をもらったそうだけど、
創作物が見た人に勇気を与えるってのはよいことだよ。


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この記事への反応


   
ゲ、結構闇深案件なのかよ
そうなると貴族丸出しスリザリンに
メガネの主人公ポッターというのは
やっぱJKローリング氏の反骨心盛り盛り故なんだろうか


ジョンレノンがあえて眼鏡かけてたのを、
このツィートを見て還暦ぶりに思い出しました


メガネっ娘ヒロイン、
一定のフェチ持ちがいる本邦でも
Wヒロインやグループの1人じゃなく
ガチの単独メインヒロインでってなると通りにくい印象はありますね。
商業で単独メガネヒロインの漫画を描いてる作家さんは
恐らくかなりガチな人ですw

  
日本だとやっぱりアラレちゃんの存在がでかい?

それで創作物でも、ある種のタブーになっていたのですね。
勉強になります。
ディズニーに手紙を出した女の子、
自ら本を作って願いを叶えてスゴいし、良かったですね。


「風立ちぬ」で描かれた
眼鏡の人権の無さと二郎が感じた絶望の話とリンクしますね。
そして眼鏡が馬鹿にされる価値観はわりと最近
(少なくとも宮崎駿くらいの時代まで)引きずっていたという事実


ベヨ姐のメガネ死守してくれた
神谷英樹氏には感謝しかない
(ベヨ姐のメガネが大好きなだけですが)




ハリー・ポッターやジョン・レノンは
やっぱりその眼鏡=人権なしの風潮に逆らうために
敢えて眼鏡にしたロックキャラだったのかな
あと神谷英樹さんはメガネ民のヒーローだった


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尾田 栄一郎(著)(2021-12-03T00:00:01Z)
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