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セガさん、社内勉強会用の数学資料を無料公開





クォータニオンとは何ぞや?:基礎線形代数講座

数学の勉強会
弊社では昨年、有志による隔週での数学の勉強会を行いました。ご多分に漏れず、コロナ禍の影響で会議室に集合しての勉強会は中断、再開の目処も立たず諸々の事情により残念ながら中止となり、用意した資料の配布および各自の自学ということになりました。

勉強会の内容は、高校数学の超駆け足での復習から始めて、主に大学初年度で学ぶ線形代数の基礎の学び直し 、および応用としての3次元回転の表現の基礎の理解といった感じです。

「線形代数」とは、微積分と並び理工系の科学・技術の諸分野で基礎中の基礎として用いられる数学の分野で、ゲームでは主に3DCGの技術的基礎として応用されています。昨今のAIブームでも一時期話題になりました。 タイトルにある「クォータニオン」とは、日本語では「四元数」と訳され、ゲームではキャラや背景などを3次元回転させるときに応用されるもので、勉強会の中では最後に出てくるラスボスであり少し難しい数学の概念です。

勉強会の趣旨は、この「クォータニオン」を数学的にきちんと理解することを えさ ゴールとして、そのために(実際はそれだけでなくさまざまな技術の基礎となっている)「線形代数」の基礎をきちんと学び直そうということでした。


なぜ数学?
ゲーム開発においても分業化・専業化の流れは著しく、ゲームアプリケーション(みなさんに遊んで頂いているゲームそのもの)を開発する際、いわゆるゲームエンジンや各種ライブラリを用いるのが当たり前になっています。これらエンジンやライブラリは、ゲーム開発者にさまざまな機能を提供し効率よく開発できるようにすることが役割であり、極端な話、三角関数を全く知らなくても3Dゲームを作れる時代になっています。 しかしながら例えばゲーム固有の表現のためにシェーダー(画面を描画する機能)をカスタマイズしたい場合や、当然のことながらエンジンやライブラリそのものの開発者は、ある程度のさまざまな数学の知識が必要となります。技術的に高度なことをしようと思うとなおさら深い理解が必要です。

このように数学や物理学は、ゲーム業界のみならず理工系のさまざまな分野で、科学者・技術者を根元から支える基礎となり重要な武器となっています。


以下略






この記事への反応



自分は何が何だか解りません(泣)

こういうツイートを10年前ぐらいに見たかった!
ゲームが好きな学生とか作ってみたい人とかには、頑張って数学を勉強しようと思える材料。


ゲームを作るためには数学を勉強しなければならないですね。

ゲームばっかしてるとアホになる!って親御さんに言われた子は、これ、ゲームの裏側っていって見せてやればだまりますね。表しか触ってないだろって言われたらあれですが

ゲーム開発=ほぼプログラミング=ガッツリ数学は関係してくるってことですものね…。
皆さんさも当然のように『応用処理技術者』以上の資格持ってそうで…。


三角関数を使う機会は多々あれど、虚数を使ったことは今のところないな。
ゲーム業界では使うのか。面白いな。


電気の交流回路の計算などにも複素数が使われていますが、虚数の概念が現代文明を支える大事な役割を果たしていることを、高校の数学の授業で教えて上げてほしいなと思います。

ゲーム制作で使われることはよく知られたことではあるし、実装するだけなら裏側まで知らなくても多くは何とかなるという話も聞くけど、それでもセガさんが数学って使うよと言ってくれると若い人達の勉強モチベーションに繋がるでしょうね。素晴らしいです。

セガさん、ぜひ中学数学の範囲でもゲーム業界への貢献度を語っていただきたいです。

セガの社内勉強会の資料を無料公開ってすごい…3DCGの技術的基礎を学べるチャンス





なるほどな・・・見ても全然わからねぇや

B097BNBXRS
任天堂(2021-09-10T00:00:01Z)
レビューはありません